本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

先生が子供扱いするように上から見下ろされている恋

 

 私の好きな人はとても尊敬できる素晴らしい人だけど、たぶん、一度も、私を人として対等だと思ってくれたことはない。

 恋愛対象としてだけではなく、友達にさえ高い基準があるらしく、私は、彼にとってただ顔見知りの人というだけだ。いや、顔見知りの人の中でもランク付けがあるのか、彼は私以外の女性とはよく話すし、私との会話の中で他の女性を褒める。私が彼に褒められたことなど、数回しかない。私が99回彼のことを褒めても1回褒められたことがあるかどうかくらいの割合だと思う。まあ、別に、彼に褒めてほしくて彼を褒めるわけではないけれど、他の女性たちに対する態度と私に対する態度が明らかに違うのは落ち込む。

 私はあなたにとって何?と訊いたら適当に家族と言われたこともあるけれど、家族のことは、意見が対立したからといって、対話もせず簡単に縁を切ったりしないと思う。

 でも、どんなに彼にとって私が必要のない人間でも、私にとっては彼は誰よりもかけがえのない人で、それは、彼に相手にされず嫌われているからといって変わることはない想いなのだ。

 なんで、私はこんな報われない片想いをしているのだろうかと思うこともあるけれど、彼を想って生きることと、彼を忘れて生きることのどちらが幸せかといえば、間違いなく前者なのである。