本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

うつ病が重症の頃流行ってた曲はほとんど憶えていない

 

 ここ数ヶ月のカラオケは私の生まれた1978年にまで遡って歌える曲を片っ端から歌ってゆくという内容が中心だったのだけど、こんなに歌が好きで、たいていの曲は1~2度聞けば歌えるようになる私が、うつ病が酷くて主治医にしか会えなかった頃の曲のほとんどを知らなくて、なんとか歌えるのは毎朝流れているNHKの朝ドラの主題歌くらいであることに気付いた。

 この頃は、大好きな音楽だけじゃなくて、ドラマも映画もお笑い番組もあまり観なくなって、本も読めなくなって、毎日ただ横になってボーッと天井を眺めているか寝ているかのどちらかだったように思う。

 それを考えると、毎週火曜日にカラオケに通ったり、月に数回は回文クラスタや短歌クラスタの人たちと会ったり、外食したり買い物したりできるようになるまで回復して、就職活動も少しずつだけどできるようになったから、どんなに酷いうつ病でも根気よく治療を続けてゆけば良くなるのだなあと実感している。

 私の場合は、主治医が本当に人格者で、診察のたびに私の短歌を聴いてくださって、カルテに書いてくださって、すごく褒めてくださるのだけど、この先生に出会えたことは、とても幸運だったと思う。

 これからも、先生を信じて、治療を続けてゆきたい。