本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「確」

一昨年の手帳のどこを開いても確かに愛に生きていました

 久々におとの日だった。私は、けっこうおとの日になることが多くて、これでミオナマジコ時代と合わせて29回目だ。澪那本気子だけだと9回目。
 過去のスケジュール帳を見てると2016年の後半と2017年は、ほぼ、毎月のように好きな人に逢えていたことがわかる。ふたりきりではないからデートではなかったけれど、私は、それでもとても幸せだった。 
 いや、実際は、バレンタインデーのチョコレートを渡すだけのために駅で待ち合わせて1~2分話すだけでもふたりきりになるのは嫌だというのはかなりショックだったけれど(チョコレートなんて他の人にも渡してるのに)、彼は、他の女性の友達とはふたりきりでも会うのに、私に対しては、友達とすら思ってくれてないんだなというのは辛かったけど。
 でも、そんなふうに私だけ他の女性たちとは差別されていたとしても、集団でならずっと一緒に過ごせる人だと思っていたから、彼に一日も逢えなかった去年は地獄のようだった。この地獄に、あと何十年私は耐えていかなくてはいけないんだろうと思うと気が遠くなる。
 彼からもらったメールはすべてあるし、彼を感じられるものはどんな小さなものでも大切に保管している。その中には、私の身も心もボロボロにした悪魔のような作品もあったりする。
 たぶん、これを全部処分することができた時には、彼のことを忘れることができるのかもしれないけれど、おそらく、そんな日は来ないし、たぶん、彼を感じることができるものはすべて、私が作った彼の歌も全部集めて歌集にして、いつか、私が死んだら、棺に入れて一緒に火葬してもらうつもりだ。