本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「勝」

勝ち負けにこだわらないで生きてゆくどんな自分も愛せるように

 他人に勝つことよりも大切なのは昨日の自分に負けないことだと習ったのは小学生の頃だっただろうか。確か、創価学会池田大作名誉会長夫人の言葉だった気がするんだけど、同じようなことを石原さとみちゃんも言っていたから間違いないと思う。そのわりには、創価学会は「大勝利」という言葉が好きだから矛盾してるんだけど……

 まあ、それは置いといて、自分が好調な時も、不調な時も、自分のことを大切に思うのは、難しいことだ。自分で自分の可能性を否定してダメというレッテルを貼ってしまうことがあるし、若い時は特にそうだ。
 でも、私は、自分がうつ病になって、昨日まで当たり前にできていたことが何一つできなくなってしまった時に、ふと、こんなボロボロの状態でも生きている私って、それだけで偉いんじゃないだろうか?と思った。昨日の自分にはどこからどう見ても負けているけど、こんなどん底まで落ちたら後は這い上がるだけしかないじゃないか、と。
 失うものは命と家族以外は何もないというところまで追い詰められはしたけれど、弱い自分もちゃんと認めてあげよう、そうじゃないと、生きてゆけないと思った。
 誰にも愛されなくても、私は私を愛してゆく。今も、これからも。