本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「子」

二度と目を覚まさない子と手をつなぎ眠った夜に大人になった

 

 

 妹の幸代(1歳)が亡くなった日の夜のことを詠んだもの。

 リビングに布団を敷いて、妹の遺体を真ん中にして家族で眠った。

 私が6歳の誕生日を迎えた3日後のことだったけど、私は両親の深い悲しみを側で見ていてはっきり死というものがどういうものなのかわかったし、これからは、さっちゃんとふたり分の人生を生きなければならないのだな……と考えていた。

 ちょっと普通の人より早かったけれど、1984年7月8日、私の子供時代は終わったのだと思っている。