本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「青空」

最期まで看護師さんを笑わせた伯父が旅立つコバルトの空

 

 私が親戚の中でいちばん好きだった母の2番目の姉の夫である伯父の亡くなった日のことを詠んだ。

 今までも何回か伯父の亡くなる前後のことは詠んできたけれど、伯父は、とても明るくてサービス精神旺盛な人で、私が最後に会った時もずっと笑顔で冗談ばかり言っていたけど、亡くなる寸前までそれは変わらなかったそうだ。

 肺の病気だったから、とても苦しかったと思うんだけど、担当の看護師さんをいつも笑わせていたらしい。

 伯父が亡くなったのは、5月の晴天の日で、宮崎の青空は、陽射しが強いからか東京の青空よりもずっと色鮮やかで濃い青なので、青というよりコバルトブルーだなと思ってこんな歌になった。

 首席と1点差で薔薇がいただけなかったのは悔しいんだけど、伯父を心から愛する私だから詠めた歌なので満足している。