本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

推敲

 『NHK短歌』に投稿した歌だけは、スマホから投稿する前に4月号の付録の短歌手帳に手書きで記入しているので、自分がその歌をどう推敲して最終的な形に落ち着いたかを振り返ることができるんだけど、今回の8月号で松村由利子先生と栗木京子先生に選んでいただいた2首に関しても推敲した形跡が残っている。

 題詠「飛ぶ」では、ペンギンとキョクアジサシの歌をもう1首投稿した。没にされた方がこちら。

 

空を飛ぶことのできないペンギンはキョクアジサシに憧れている

 

採用された方が、キョクアジサシの飛距離の長さもわかるし、より具体的な歌になったなとは思う。

 

 題詠「輪」の採用された歌も、最初に考えていたのは、

 

君となら朝まで語り明かせそう火の輪をくぐれないライオンよ

 

だったけど、語り明かすという言葉だけで朝までというのはわかるなと思って、推敲してできたのが、

 

友となり悩みを語り明かしたい火の輪をくぐれないライオンに

 

だったんだけど、「に」と「と」は入れ替えた方が声に出して読んだ時に読みやすい気がしたので、入れ替えたものを送った。

 まだ、私は、プロの歌人の先生方に自分の歌を添削していただいたことはないので、添削によって自分の歌がどう変身するのか見てみたいという気持ちもある。