本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「友達」

親友よ泣きたい時は肩を貸す地球の裏側でも駆けつける

 

 昔、たったひとりの親友に、手紙に書いたことをほとんどそのまま歌にした。

 中学1年生の時の同級生で、どんなことでも相談し合えるし、どちらかが辛い時には、相手のために涙を流すことができる、とても大切な友達。

 私が病気で帰省できなくなってしまったから、もう10年以上会えていないけれど、かけがえのない存在である。

 前にも書いたかもしれないが、私が帰省すると彼女は必ず車を出してくれるうえ、お茶もごはんもすべてごちそうしてくれるのだ。

「遠くから帰ってくるだけでも大変なんだから」

と、私に財布を出させようとしない。

 さらに、もっと尊いなと思うのが、彼女は12月生まれなんだけれど、クリスマスも家で祝うことを理由に、自分のバースデーケーキ代としてもらったお金を毎年誕生日に全額募金するような中学生だった。

 自分のことよりも、他人の幸せを思って行動できるような女の子だったから、いじめに遭っていた私と仲良くすることもやめようとはしなかったし、彼女がいてくれることがどれだけ心強かったか。

 私が高校受験に失敗してしまったから彼女とは別の高校にゆくことになったのだけど、別々の高校でもよく会って遊んだし、私が上京してからもずっと交流は続いた。

 私は、彼女の結婚式にも、お子さんたちが産まれた時にも宮崎に帰ることができなかったから申し訳ないと思っているけれど。

 また会える日はくるのかなあ……