本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

五億円サマージャンボで当てるより低確率な恋に溺れて

 

 さっき、宝くじ売り場の前を通りかかったら、サマージャンボの発売が最終日だというので、バラ5枚、連番5枚だけ買った。小心者なので、こういう買い方しかできないんだけど、当たる人は1枚買っても当たるというし、買わないと絶対に当たらないし、たまに宝くじは買う。

 もし、私に宝くじの1等が当たるような奇跡が起きることがあったとしても、私の好きな人が私を好きになってくれることは絶対に有り得ないと思う。そのくらい、不釣り合いな片想いをずっとしている。『美女と野獣』の逆バージョンみたいな。

 童話のヒロインって、どんな可哀想な境遇にいても、美貌には恵まれていて、結ばれる相手は王子様で、結局、女は外見の美しい人が幸せになるのよね……と気づいたのはいつ頃だっただろうか。

 シンデレラだって着飾れば誰よりも美しいし、白雪姫は継母に殺意を抱かせるほどの美少女だし。美しくても幸せになれなかったのって、人魚姫くらいでは?って思う。

 大学病院に勤務していた頃、医師の妻たちの女優やモデルみたいな美しさに驚愕したり、医師と美人看護師が不倫してたりするケースを何度も見てきたし、父親が医師だという女医さんたちも綺麗な人だらけだったから、お金持ちのエリートほど美女と結ばれるのだなと確信したのであった。

 この世のどこかに、内面だけで私を好きになってくれる人はいるのだろうか。私が痩せてようが太ってようがすっぴんだろうが化粧をしてようが、私が私であるというだけでいいと言ってくれる奇特な人。そういう人がいたら、この片想いにも終止符が打てるかもしれない。