うたの日・お題「祭」
遠い夏ひょっとこだった少年が結婚式でサルサを踊る
私の弟とそのお嫁さんは、サルサバンドで知り合って恋におちた。弟がピアノを弾き、お嫁さんが歌いながら踊っている。
ふたりの結婚式の時、お色直しのため退場する際、
「この後、新郎新婦から皆様に音楽のプレゼントがございます」
と司会者が言ったので、弟がピアノを弾いてお嫁さんが歌ってくれるんだろうなあと思っていたら、ふたりはサルサを踊りながら入場してきて、そのままずっと踊り続けるというサプライズを用意していた。サルサダンスを見るのは初めてだったけど、ふたりの息がぴったりで実に楽しそうだった。
このお題を見た時に、ふと、そういえば、弟は幼い頃、よく、ひょっとこ躍りを踊っていたなあと思い出した。宮崎には日向ひょっとこ祭りというお祭りがあって、ひょっとこ踊りが盛んなのだ。幼い弟が一生懸命腰を振って踊るのはそれはそれは可愛くて、祖母も親戚も両親もみんな笑っていた。
ひょっとすると、ひょっとこ踊りで身につけたリズム感が、サルサダンスにも活かされてるのかもしれないなあと思った。