うたの日・お題「殺」
死ね死ね死ね死ね死ね死ねと呪ってもピンと綺麗にメレンゲは立つ
お題を詠み込まない歌の時は、あまり票が入らないか、めっちゃ入るかのどちらかが多いんだけど、今回は前者。
台所にオーブンのない家庭で育ったので、今まで、メレンゲを作ったことがない。でも、殺意と対極にあるふわふわとした柔らかいものを考えたら、メレンゲがいちばんいい気がして、この歌ができた。
私は、殺したいほど憎い人のことを考え始めた時は、とりあえず、料理をする。最初は、どす黒い気持ちでも、だんだん、無心になってゆくのがわかるからだ。
こうして、何度、料理をしながら、頭の中で人を殺してきたことか。
女が人を殺す時は毒殺が多かったり、遺体をバラバラに切断したりするのも、ちょっとわかる気がするのだ。