今日の自由詠
年老いた父と自然に腕を組む冬は必ず春となるよう
今日は、朝から父の運転で、宮崎県小林市にある神の郷(かんのごう)温泉に行ってきた。
父は、胃の全摘出手術をした傷跡を気にして、人目のある温泉などは行きたがらなかったのだけど、私が帰ってくるということで、家族風呂のある温泉を探したらしい。
ここを家族3人で1時間半借りた。源泉かけ流しのとてもいい温泉で、すごく気持ちよかった。
ここの玄関の前で、私が真ん中で父と母と腕を組み写真を撮ってもらった。父は、もう、これが最後かもしれないと思って、外出してくれたから。
父は、甘いものなど好きじゃなかったのに、帰り道に
「ソフトクリームでも食べるか?」
と言い出して。
父がブルーベリートッピング。
母と私がラムレーズントッピング。これ、めちゃめちゃラム酒が効いてて美味だった。ソフトクリーム自体も、いい牛乳で作ってるから、すごく美味しいの。宮崎は、さすが南国だけあって、11月でも暑いくらいに天気がいいのでソフトクリーム日和だった。
受験の時は、とにかく宮崎の父から逃げたいっていうのもあって東京の大学を受けたのに、年齢を重ねて心身共に弱った父はとても丸くなっていて、ただ厳しく口うるさい人だったのに、とにかく甘やかしてくれるお爺さんになっていた。
父に過去にされたことは許せないけど、父のことはもう許せると思った。