本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「川」

友達のいないアルトの『モルダウ』にときどき「ニャー」とハモる野良猫

 このお題を見た時に、川は、モルダウにするって決めて何度か推敲して、この形に落ち着いた。
 最初は、

四半世紀前に習った『モルダウ』をアルトだけなら今も歌える

っていう内容で、でも、これ、今も歌えるから何なんですか?って感じのつまらない内容だから、方向性をガラッと変えようと思って、

友達のいないアルトはハモれない猫に向かって歌う『モルダウ

にしたんだけど、うたの日は、ネガティブな歌よりはポジティブな歌の方が票を集める傾向があるから、同じ内容でもちょっと明るさを出してみようと思って、ハモれないんじゃなくてハモれることにしようと、最終的にこの形になった。
 友達のいないアルトというのは私のことで、一緒にハモって練習してくれる友達がいなかったから、高校時代は合唱部でソプラノだった母に歌ってもらったりもしてたけど、ほとんど家でピアノを弾きながらひとりで歌っていた。
 当時、我が家には野良猫の母と子がよく遊びに来ていて、私がピアノを弾いていると近くにちょこんと座っていたりした。
 「ニャー」と鳴くのは、決して、ハモってたわけではなく
「そんな黒い大きなものに構ってないで、私にごはんをちょうだい」
って言ってたような気もするんだけど。
 

今日の自由詠

ひとかけのビターチョコレートを入れたカレーも恋も中毒になる

 カレーには色々な隠し味をちょこちょこ入れるけど、コクを出すために欠かせないのがビターチョコレートで、鍋いっぱいのカレーを作るのにカレールーを溶かす時にビターチョコレートをひとかけ加えて一緒に溶かすようにしている。たぶん、「試してガッテン!」でカレーについてやってた時に紹介されたのを観て以来続けているんだけど、たまに、ビターチョコレート抜きで作ると、やっぱり、ちょっと物足りないのである。
 今夜も、チキンカレーをビターチョコレートを入れて作って美味しくできたんだけど、そこでふと、土曜日にネパール料理を予約してることを思い出した。まあ、これは、カレールーを使った家のカレーだから、ネパール料理店の本格的なカレーとはまたぜんぜん違うとはいえ、今日から4日はカレーが続くのだな。
  

うたの日・お題「咳」

ステージで歌い始めた瞬間に咳がピタッと止まるジャイアン

 最初はジャイアンのところをヴォーカルにしてたんだけど、あまり、咳が出てる時に歌う人がいなくてピンとこない歌だった可能性があるなあと反省している。
 不思議なんだけど、咳が止まらない時に、歌うと、歌ってる間だけ咳が出ないことがある。
 私だけかな?と思ってたら、私の大好きなシンガーソングライターの手賀沼ジュンさんが、ステージで喋ってる時は酷い咳だったのに、歌い始めたらピタッと咳が止まってるのを観たことがあって、これは、私だけではないことを確信した。
 イギリスでも、咳が酷い患者を歌って治療させる治療法もあるようで、歌うってことは、とても健康にいいことなんじゃないかと思っている。

今日の自由詠

黒柳徹子はいつも振り袖で見えない自由の旗を振ってる

 私が高校の時、毎週1時間礼法の授業があった。着物についても簡単に習ったのだけど、30歳で独身の礼法の先生は自虐ネタとして、
「友達の結婚式に振り袖でゆこうとしたら、母にみっともないからやめなさいと全力で止められたのよ」
なんて語ってたものだから、私も、振り袖は未婚女性の正装ではあるけれど、30歳になって着ていてはいけないものなのだな、と覚えてしまった。
 ところが、黒柳徹子さんが着物を着られる時は、常に振り袖である。黒柳徹子さんは未婚女性なのと、芸能界という華やかな世界にいらっしゃるので、衣装として着るにはやはり着物の中では振り袖がいちばん豪華には見えるということもあるだろうけれど、徹子さんは、何歳になったって、自分が素敵だと思う好きなものを着たらいいのよ!と自らの姿を通して教えてくださっているのではないかな、と思う。
 私も、徹子さんを見習って、何歳だからこれはしちゃいけないなんてブレーキはかけずに、自由に生きてゆきたい。

うたの日・お題「威」

ヒョウ柄の服なら威風堂々と値切れるようになるかもしれぬ

 素敵なものや美味しいものを安くで買うのは大好きなんだけど、まだ、値切る勇気はない。
 家電の販売員だった頃、男女関係なく、関西弁のお客様にはよく値切られて困ったものだった。
 私がいたお店は、ポイントのことを考慮してもどの家電量販店よりも新製品が激安で、メーカーさんがこのお店ならたくさん売れるからと信頼して大幅にギリギリまで値引きしてくれてる価格で、値切られてもそれに応じることはできない場合が多かったからだ。それをよく知ってる昔からの常連さんなんかは、他店を回って最後に私のいたお店に来て値引き交渉はせずに買ってくださる方がほとんどだったのだけど、関西弁の人たちは、さらに値切ろうと粘る人が多かった。そうなると、派遣の私では対応できないので、売り場のチーフかサブチーフに助けを求めていたのだけれど。
 販売する側の気持ちもわかるから、私は、お客の立場になっても、値切るということが苦手なのである。

火曜日はカラオケの日

 今日は、11時から19時半まで歌ってきた。ひとりで。auクーポンでお会計は24円なんだけど、よくこれでカラオケ屋さんの経営が成り立つものだなあと感心している。あまり、使ってる人いないのかな、このクーポン。
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 今日いちばん高得点が出たのは、ユーミンの「卒業写真」だった。まだまだ、上には30人もいるんだけど、私にしては頑張った。
 あと、今日は、歌手を五十音順にひとりずつ選んで好きな曲を1曲ずつ歌っていったんだけど、あ行の絢香ちゃんからめ行の米良美一さんまでで時間切れ。
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 最後に歌ったにしては高得点だった「もののけ姫」だけど、これを女声の私が歌えるのは当たり前であって、男性の米良美一さんが歌ってらっしゃるのは本当にすごすぎると思う。宮崎出身のカウンターテナーは、米良美一さんも、藤木大地さんもいらっしゃって、宮崎県人としてすごく誇りに思っている。

今日の自由詠

「好きな色ならない」と聴いた瞬間に気付いてあげたかった淋しさ

 好きな人に、好きな色は何か訊いた時に「好きな色はない」と答えられて、そんな人に会うのは初めてだったから、びっくりしたことがあった。
 その時は、そんなに深く考えなかったけど、今なら、彼には、人として大きく欠落している部分があるのかもしれないと思う。
 好きな色によって、その人の性格や深層心理がわかると言われているけれど、好きな色がないというのは、他人に対して心の中を見せたくないということなのではないか?という気がしたからだ。
 本人は、今はそれで何の不自由もないのかもしれないけれど、心を開いてくれない人に対して心を開こうとする人はあまりいないだろうから、誰とでも上辺だけの付き合いしかできないのだろうな、淋しい人だな、と思ってしまったのだ。
 出会った時から最後に連絡を取った時まで彼が私を友達だと思ってくれたことはなかったし、彼は、友達と認める人はごく限られた少数の人だけだというようなことを言っていたけど、彼のことを友達だと思っている人たちの中で、彼にとっての友達が何人いるんだろう?と考えたら、せつなくなった。
 彼にも話したことがあるけど、私にとっては王子さまである彼の一輪のバラになることは私にはできないけど、キツネにはなりたかったし、時間をかければキツネにはなれるんじゃないかと思っていた。
 でも、彼は、自分の作品のためならば、私を深く傷つける倫理的に問題のある表現をすることにも何の罪悪感もなく、むしろ、私のことなんか頭の片隅にもなかったのだと思われるのだけど、今は、それは、彼自身に問題があるから何の配慮もできなかったのだな、と思う。
 どうして、私は、それでも、彼しか好きになれないんだろう。彼よりも優しい人も、気の合う人もいるかもしれないのに。