本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「川」

友達のいないアルトの『モルダウ』にときどき「ニャー」とハモる野良猫

 このお題を見た時に、川は、モルダウにするって決めて何度か推敲して、この形に落ち着いた。
 最初は、

四半世紀前に習った『モルダウ』をアルトだけなら今も歌える

っていう内容で、でも、これ、今も歌えるから何なんですか?って感じのつまらない内容だから、方向性をガラッと変えようと思って、

友達のいないアルトはハモれない猫に向かって歌う『モルダウ

にしたんだけど、うたの日は、ネガティブな歌よりはポジティブな歌の方が票を集める傾向があるから、同じ内容でもちょっと明るさを出してみようと思って、ハモれないんじゃなくてハモれることにしようと、最終的にこの形になった。
 友達のいないアルトというのは私のことで、一緒にハモって練習してくれる友達がいなかったから、高校時代は合唱部でソプラノだった母に歌ってもらったりもしてたけど、ほとんど家でピアノを弾きながらひとりで歌っていた。
 当時、我が家には野良猫の母と子がよく遊びに来ていて、私がピアノを弾いていると近くにちょこんと座っていたりした。
 「ニャー」と鳴くのは、決して、ハモってたわけではなく
「そんな黒い大きなものに構ってないで、私にごはんをちょうだい」
って言ってたような気もするんだけど。