今日の自由詠
公園のベンチでひとり弁当を食べる人なら信じられそう
子供の頃から、女子独特の集団行動が苦手だった。クラスの中にいくつかグループがあって、同じグループの中でもその場にいない子の悪口を言ったり、トイレに行くのさえみんなで行ったり。
私は、小学校ではいじめられている子を庇った翌日からいじめのターゲットにされたし、中学校では臨時講師の授業の妨害をする子たちのことを担任の先生に報告した翌日からいじめのターゲットにされたので、友達と呼べる子はひとりだけだった。その子は、くだらない集団行動とか、うわべだけの付き合いをしない子で、私たちはとても気が合った。
その子にとても感謝してることがあるのだけど、私が帰省すると、必ず彼女が車を運転していろいろな店へ連れて行ってくれて、
「東京から帰ってくるだけでも大変なんだから」
と、お茶代やごはん代をすべて出してくれるのである。
彼女は誕生日が12月なのだけど、クリスマスと誕生日が近いから……と、誕生日のケーキ代を毎年歳末助け合いに募金するような中学生だった。
もう、長い間会えてないけれど、私のたったひとりの自慢の友達である。