本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

創価学会と私 5

 私が創価大学に入って、最初に幻滅したのは、同期に飲酒喫煙をする学生がかなりいることに気づいたことだった。

 女子寮は、寮則が厳しくて、もう成人してる先輩たちでも寮内の飲酒も喫煙も禁止されてたし、門限も22時50分と決められていたし、外泊も事前に申請が必要で、みんな規則正しい学生生活をしていたが、男子寮は真逆の無法地帯のようだった。

 私は、ヘビースモーカーのある男子に訊いたことがある。

創立者の前でも、あなたは煙草を吸えるの?」

と。彼はブスッとしていた。

 私は、創価大学の学生の多くが、自分の都合の良い時だけ創立者である池田先生の名前を口に出し、自分こそが先生の弟子であるとアピールするのが不愉快だった。

 堂々と違法行為をしているような人たちに先生の弟子であるなんて名乗ってほしくなかったし、創価学会員である前に、学生として、人として非常識な行動をする人たちが、先生が創られた大学にいることが悲しかったし、何故か、そういう人たちは要領が良く、創価学会の組織の中ではどんどん役職が上がり、勉学や日常生活は疎かにしていても、学会活動だけ熱心な人が多かった。

 私が大切にしている学会指導の中のひとつが

「信心は人一倍、仕事は三倍」

というものだったから、いくら、信心深い人でも、仕事(学生なら勉学)で手を抜いたり、だらしない生活をしていたりする人というのは信じるに値しないし、創価学会以外の宗教の人や無宗教の人の中に創価学会員であるあなたたち以上に尊敬できる人はいくらでもいるのに、情けない……と思うようになっていた。創価学会を信仰しているからこそ、信仰以外の部分で模範となるような行動をしなければ、それは、そのまま創価学会批判に繋がるし、池田先生にも迷惑をかけてしまうのではないか?それを創価大学の学生がしてるのは許せない……と、悩むようになった。