本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

恋愛に詰め替え用は売ってない ずっと心が空っぽのまま

 今日、エマールの、詰め替え用を買ったなあと思いながら詠んだ。
 よく、新しい恋をして失恋を忘れるなんていうけど、私は、一度好きになった人のことはずっと忘れるなんてできないから、失恋しても長い間引きずる。もちろん、好きな人がいる間はその人のことがいちばん好きなんだけど、かといって、昔好きだった人たちを忘れたわけではない。
 今は、好きな人はいるのにその人とはもう逢うことはできなくて、でも、彼より好きになれそうな人ともたぶんこの先もずっと出会うことはなくて、空っぽになってしまった心を新しい恋で満たすことなんてできそうにない。
 もう、ほとんど好きな人のことは歌に詠み尽くした感があるから、私には現実の恋の歌は詠めなくなるのかもしれない。
 松本隆さんの歌詞のように99%の虚構と1%の真実で素敵な世界観を作り上げる勉強をしてゆくのがこれからも恋の歌を詠もうと思った場合の課題かもしれない。