本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

古着屋にゆくたび探してる喪服サイズが合わずほっとしている

 私は近所の古着屋・MODE OFFを見るのが好きで、よく食料品の買い物のついでに寄ってゆく。
 サイズごとに服がハンガーにかかっているので、大きいサイズの私は、とにかく、まずは、自分の巨体に入るサイズの服を探し、試着させてもらう。
 カジュアルな日常的な服もパーティードレスなんかもあったりするし、ブランド品もあったりして、掘り出し物だとタグがついたままの新品のものがあったりもする。
 ここにゆくたびに、私が探してるのは喪服だ。実は、まだ、ちゃんとした喪服を持ってなくて、でも、新品だと高いし、不幸があった時にしか着ないものだから古着で十分なのではないかと思って。だが、ざんねんながら、まだ、サイズの合う喪服は見つからない。
 でも、喪服なんて、出番がない方がいいのだ。このまま喪服も見つからず、誰にも死なないでほしいと思っていてはいけないだろうか。