本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「医」

最高の理解者である主治医との別れはきっと私を泣かす

 対人恐怖とパニック障害が急激に酷くなって、仕事はもちろん、買い物にもゆけなくなり、エレベーターや電車やバスにも乗れなくなり、それまでできていた掃除や洗濯などの家事もできなくなり、どんなお笑い番組を見ても笑えないし、大好きな本も読めなくなり、音楽も聞けなくなり、夜が来ても眠れなくなり、食欲も減り、電話も怖くて出られないし、会話は筆談しかできなくて、これは重症なのではないか?と思って、家からいちばん近い心療内科に飛び込んだのが11年前の5月のことだった。
 その時に診察をしてくれたのが、今の主治医である院長先生だった。2回目からは、若い先生が診てくれることになったのだけどその先生は転勤でいなくなられて、また院長が私の主治医になったのだ。
 先生は、とても褒め上手な方で、服装や髪型も褒めてくださるし、短歌も毎回聴いてくださってありがたい感想を言ってくださる。
 でも、こんな時間も、いつかは終わりが来るのだろうなということは覚悟している。その日を想像すると、今から目が潤んできてしまうのだけど。