本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日・お題「惚」

新しい君を知るたび惚れ直す(一目惚れではなかったけれど)

 

 これまでの人生、一目惚れをしたことが一度もない。

 第一印象の最悪だった人のいいところをたまたま知って好きになったことは2回あるし、 顔を見る前にネットで尊敬するようになった人に初めて会った時になんて素敵な人なんだろう!と思ったことはあるけど、これも、先にこの人の内面をよく知ってからの出会いだから、厳密には一目惚れとは違う。

 今、3年くらい片想いをしている人も、ずっと尊敬している人だった。初めて会った時は、想像していたよりもずっと若い人だったことに驚いたし綺麗な顔立ちではあるけれど、恋はしなかった。まだ、彼の性格がよくわからなかったから。それが、ある時、彼の優しさに触れて、恋に変わった。それからは、私が知ることのできる彼のすべてを好きになっていった。彼は、いつか、私が彼に幻滅するはずだと言ったけど、彼が私に幻滅することはあってもその逆はない自信があった。そして、その通りになった。

 どうして、こんなにも好きになれるのに絶対に振り向いてくれない人と、こんなタイミングで出会ってしまったのだろう。女の30代から40代って、すごく大切な時期なのに。

 彼より好きになれる人にはもう一生出会える気がしないから、そう遠くないうちに大きな決断をしなければいけないだろうなとは思っている。