今日の自由詠
バースデーケーキを買わず惜しみなく募金していたあの子も不惑
中学時代からの友人に、今日が誕生日の子がいる。
彼女は、誕生日とクリスマスが近いからと、自分のバースデーケーキを買うようにとお母さんに渡されたお金を全額歳末たすけあいに募金するような、とても心の優しい子だった。
小学校に続き中学校でも陰湿ないじめに遭っていた私といつも仲良くしてくれて、盲腸の手術で私が入院した時に彼女が病室に持ってきてくれた向田邦子さんの『父の詫び状』は、すっかり変色してしまったけど、今でも大切に本棚に並べてある。
そんな彼女も今はふたりのお子さんのお母さんだ。きっと、彼女に育てられた子供たちも心の豊かな人になるに違いない。
お誕生日、おめでとう。