本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

うたの日の100人の短歌・第5グループ②華栄さん

 Twitterのフォロワーさんたちにはみんな幸せでいてほしいんですけど、特に、若い女の子たちには幸せな恋をしてほしいなあと、母親のような、親戚のおばちゃんのような目線で見ているフォロワーさんが何人かいて、華栄さんもそんなひとりだったりします。
 華栄さんはよく恋の話をしている印象があるけど、恋のお歌がとても素敵なのです。今回も好きなお歌だらけで迷いました。


ツナ缶の油を捨てるような子にあなたのことを取られたくない/華栄 2019年8月25日 お題「缶」

 思わず、ドキッとしたお歌です。
 ツナ缶の油を捨てる理由として考えられるのは、ダイエットのために油抜きをしているということなんじゃないかと思うんです。主体の恋のライバルも、たぶんそうなのではないでしょうか。
 でも、主体は、そんなもったいないことをする子にあなたのことを取られたくないと思っています。ツナ缶の油には旨味もありますから、それを知っている主体はきっと料理も上手で、しかも、ダイエットの必要もない体型で、女性としての自信がある人なのではないかなと思うのです。
 こんな子に恋のバトルで負けるわけにはいかない!という強い気持ちが伝わってきたんですけど、ツナ缶という具体でこんな激しい恋愛感情を詠むことができるのだなあと感心しました。