本気子の部屋

短歌、回文、日常を綴ります。

今日の自由詠

穴が空くまで履きこんだ靴下をお手玉にするくらい愛しい

 私は、愛着のあるものがなかなか捨てられなくて、靴下なんかは穴が空いたら捨て時だと思うんだけどできなくて、これをなんとか再利用する方法はないかなと考えてしまう。
 甥っ子が生まれたのもあって、今後は可愛い靴下に穴が空いたら小豆でも詰めてお手玉にしようと思っている。
 物に対してさえそうなので、人を愛する時はもっとそうだ。その人の欠点が見えても、それを上回る魅力があれば気持ちはずっと変わらない。今まで、自分が好きになった人を嫌いになったことは一度もない。
 私に自殺未遂をさせるほど私を追い詰めたような人のことなんて嫌いになれたらどれだけ楽だろうかと思う。でも、それができないのは、その件さえ目を瞑れば彼ほど素敵な人はいないからだ。
 彼は、私の彼への想いを依存だと指摘したことがあった。確かに、依存なのかもしれない。彼の代わりになる人なんていないし、どんなに苦しくても彼を求めてしまうのだから。